クレーン操作に必要な資格
0.5t以上5t未満 クレーン運転の業務の特別教育が必要です。
5t以上(床上操作式) 床上操作式クレーン技能講習が必要です。
5t以上(無線、機上運転式) クレーン運転士免許が必要です。
5t以上(床上操作式) 床上操作式クレーン技能講習が必要です。
5t以上(無線、機上運転式) クレーン運転士免許が必要です。
性能検査
つり荷が3t以上のクレーンには、落成検査合格後に有効期限の定められたクレーン検査証が交付されます。
法令により検査証の有効期間を超えて引き続き使用しようとするときは、性能検査を行わなければなりません。
クレーンの種類
軌条形天井クレーン
走行ランウェイ上を走行するクレーンの総称です。
安定性が高く、揚程を高くとることができます。
■シングルガータータイプ
一本のガーターに「懸垂型ホイスト」がぶら下がるように取り付けられます。
単に「トップラン形」とも呼ばれます。
■ダブルガータータイプ
2本のガーターを有するクレーンです。巻上機には「クラブ・トロリ式」か「ダブルレール形ホイスト」が用いられます。
もっとも安定性が高く、大きな重量をつり上げる事が出来ます。
懸垂形天井クレーン
走行ランウェイにぶら下がった状態で走行するクレーンです。
サスペンション型とも言われます。
横行方向のフックヨリが有効で走行ランウェイの外でも荷の運搬が可能です。
巻上機には「懸垂形ホイスト」が用いられます。
橋形クレーン
門型クレーンとも言われます。
天井クレーンに脚を付けたような形状で地上にひかれたレール上をそれ全体が走行していきます。
野外設置に適したタイプです。
ジブクレーン
水平に伸びた腕(ジブ)に巻上機を取り付けたタイプです。
「壁掛旋回形」「壁掛走行形」「ポスト形」などがあります。
作業範囲が限られるため各作業場所での軽作業用に設置される場合が多いようです。
モノレール形クレーン
一般に「テルハ」とも言われます。
一本のレールに巻上機を吊下げ、巻上、横行の動作を行います。
レールには曲線やループ状のものもあります。
巻上機の種類
ホイスト
巻上機と横行装置が一つにパッケージングされた機器の総称です。
巻上にワイヤーロープを使用したロープホイストが一般的です。
懸垂形とダブルレール形があり、懸垂形は5t以下、ダブルレール形は2.8t以上で多く用いられます。
電機チェーンブロック
巻上にチェーンを使ったもので、横行装置の付いたホイストタイプが一般的です。
20tを超える大型のものもありますが、横行に動力装置の付いていない小型のものもあります。
経済性にすぐれた商品も多くあります。
クラブ・トロリ式
2本の横行レール上に台車を置き、そこに巻上機、減速機、ブレーキ、横行装置を個別に組み込んでいったもの。
使用頻度、速度、能力、使用目的に応じ細かく設計、組み上げていくことができます。
走行装置
走行ランウェイ上を走行し、横行ガーターを支える部材を「サドル」といいます。
軌条レール上を走行するものが一般的ですが、近年は静音性にすぐれたウレタン車輪のタイプもあります。
クレーン周辺機器
無線操作装置
クレーンはペンダントスイッチで操作するものが多くありますが、これを無線化することにより、わずらわしいケーブルの取り回しや荷から離れて安全に操作する事が出来ます。
※ただしクレーンのつり上げ荷重により資格や免許の習得が必要になります。
インバータ装置
各種動作をインバータ化することにより、動作の始動や停止をスムーズに行う事が出来、機器の寿命を長くすることができます。
ホイストタイプの製品には最初から組み込まれているものも多くあります。
自走台車装置
クレーン間、工場間の荷役の連結などに用います。
玉掛の困難な重量物も安定して運搬する事が出来ます。